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陰部大腿神経
- 2021/09/03
<運動器系・下肢>
5.下肢の神経
(1)腰神経叢
③陰部大腿神経
L1・2(腰椎1・2番)が合流して構成され、大腰筋の前を下行しつつ、陰部枝と大腿枝に分かれます。
イ.陰部枝
男性では、鼠径管を通って陰嚢内の精巣挙筋に分布します筋枝と陰嚢の皮枝を含みます。女性では、大陰唇とその付近の皮膚感覚を担います。
ロ.大腿枝
鼠径靭帯の下をくぐって血管裂孔から大腿前面に至ります。大腿内側面に分布する皮枝となります。
注:大腿の内側上方の皮膚をこすりますと、そこに分布します求心性の大腿枝を経てL1・2分節の脊髄に興奮が伝わります。そうしますと直ちに反射弓を経由して、L1・2分節から出ます遠心性神経(陰部枝)が刺激され、精巣挙筋の収縮によって精巣が拳上します。これを挙睾筋反射と言います。