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脛骨神経②
- 2021/09/14
<運動器系・下肢>
5.下肢の神経
(2)仙骨神経叢
④坐骨神経
ロ.脛骨神経
足底に入る直前、脛骨神経は内側・外側足底神経に分かれます。内側足底神経は、短指屈筋枝を出すほか、母指球に向かい、母指外転筋・短母指屈筋及び第1虫様筋に枝を与えます。その他残りは足底内側部の皮神経となります。外側足底神経は、足底を小指球筋に向かって進み、小指球筋及び内側足底神経が支配しない中足筋・母指内転筋に次々に枝を出して支配します。その他足底外側部の皮枝として浅枝を分岐します。
注:坐骨神経痛
坐骨神経の走行に沿って痛みを生じ、坐骨結節と大転子を結ぶ線の中点、膝窩、腓骨頭の下などに圧痛点があります。神経が伸展されると痛みが強くなり、背臥位で膝を伸ばしたまま下肢を持ち上げますと、神経に沿って強い痛みを生じます(ラセーグ徴候)。また、総腓骨神経は、腓骨頸を外側から回り込む際に皮下の浅層を走るために圧迫や損傷を受けやすいです。腓骨の骨折やギブス包帯などで起こります。足は下垂し、歩く時、爪先を地面につけます(下垂足)。長時間の正座で起こります「しびれ」は、総腓骨神経の圧迫と言われます。