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気道②
- 2021/09/19
<呼吸>
1.呼吸器系の構造と機能
(1)気道
気管には線毛上皮や分泌腺があり、空気と共に侵入した異物を分泌物に絡めて、咽頭に向かって排出します。気管及びその分枝の一部は軟骨に取り囲まれていますが、細気管支部になりますと軟骨が少なくなり、平滑筋や弾力線維に富みます。ここの平滑筋は交感神経活動の亢進で弛緩し(管径の拡張)、副交感神経活動の亢進で収縮(管径の縮小)します。
気道は、鼻腔から呼吸細気管支へ至るまでの間に分枝を繰り返し、それと共に総断面積が著しく増大し、肺胞につながります。吸気は気道を通る間に温められ、水蒸気で飽和され、肺胞に達します。
注:気管支喘息
気管支喘息の発作時には、気管支平滑筋が過度に収縮するとともに分泌も亢進し呼吸困難になります。