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吸息
- 2021/09/23
<呼吸>
2.呼吸運動
(1)吸気
吸息時には脳からの指令で横隔膜と外肋間筋が収縮します。横隔膜が収縮しますと、横隔膜の面積が減り、ドーム状に盛り上がっていた膜は沈下して水平になります。外肋間筋の収縮により肋骨は拳上します。その結果、胸郭が広がり胸腔内圧が下がって外界からの空気が受動的に肺内に流入します。このように、通常の吸息時に働きます横隔膜と外肋間筋を主吸息筋と呼びます。肋間筋は肋間神経の活動が高まることにより、横隔膜は横隔神経の活動が高まることにより、収縮します。深呼吸の時には、さらに脊柱を伸ばす筋や、肩を拳上する筋なども働きます(これらを補助吸息筋と言います)。
主に横隔膜の運動によつて行われます呼吸を横隔膜呼吸(腹式呼吸)、主に外肋間筋の運動によつて行われる呼吸を胸式呼吸と言います。呼吸は両者の共同によって胸腹式呼吸でありますが、安静時には主として横隔膜呼吸が関与します。