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咀嚼筋②
- 2021/09/24
<運動器系・頭頸部>
1.頭頸部の筋
(1.)頭部の筋
②咀嚼筋
〇下顎の拳上には、側頭筋・咬筋・内側翼突筋が働きます。大きく開かれた口を閉じるときは、側頭筋の後部が下顎頭を後方に引くと同時に咬筋と内側翼突筋が下顎を拳上します。これで歯が噛み合わされますが、さらに側頭筋垂直線維が加わり、大きな力を発揮します。
〇閉口筋が弛緩すれば重力により自然に開口しますが、意図的に開口する時は、まず外側翼突筋が下顎頭を前へ移動させてから舌骨上筋群が下方へ引き下げます。
〇下顎の前方突出は、両側の外側翼突筋が同時に収縮した時に起こります。これを後方に戻すのは、両側の側頭筋後部の働きによります。
〇下顎の左右運動では、右の外側翼突筋と左の側頭筋後部の働きにより、下顎の前部が左方に働きます。右方への働きは左右逆の筋の組み合わせによります。