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呼吸による体液の酸塩基平衡
- 2021/10/03
<呼吸>
4.ガス交換とガスの運搬
(3)血液のガスの運搬
③呼吸による体液の酸塩基平衡
体内でCO₂(二酸化炭素)は血液中に溶け、水と反応してH⁺(水素イオン)を遊離します。従って呼吸は、血中のH⁺を体外に排出して体内の酸塩基平衡を保つのにも重要です。換気不足で体内にCO₂が蓄積してきますと、血液中のH⁺も増加し、体液が酸性側に傾きます。
注:酸塩基平衡障害
血中のPHが正常より低い場合をアシドーシス、高い場合をアルカローシスと言い、共に病的状態です。呼吸あるいは代謝の異常などによって起こります。呼吸性アシドーシスは、呼吸器疾患などで呼吸が障害されCO₂が体内に蓄積した場合に起こり、呼吸性アルカローシスは過換気によりCO₂が過度に排出された場合に起こります。