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呼吸中枢
- 2021/10/06
<呼吸>
5.呼吸運動の調節
(1)呼吸中枢
納棺の一部であります延髄の網様体部分には、呼息時に滑動する呼息ニューロンと、吸息時に活動する吸息ニュートンとがあります。呼息ニュートンと吸息ニュートンの集まりを各々呼息中枢、吸息中枢と言い、これらを合わせて呼吸中枢と呼びます。この部位で基本的な呼吸リズムが形成されています。これらの中枢によって作られた呼吸リズムは、脊髄から出る肋間神経や横隔神経を介して呼吸筋に伝えられます。体液(血液、脳脊髄液)のCO₂(二酸化炭素)、O₂(酸素)分圧あるいはpHが変化しますと、脳幹あるいは動脈にあります化学受容器を介してその情報が呼吸中枢に伝えられ、その結果反射性に肋間神経と横隔神経の活動が変化して呼吸が調節されます。延髄が障害されますと自発的呼吸が困難になります。さらに脳幹の一部あります橋に、延髄の呼吸中枢の働きを調節します呼吸調節中枢の存在を想定する考え方もあります。
脳幹の呼吸中枢は、さらに高位の大脳から指令を受けており、意志や情動によっても調節されます。話す最中には呼吸が呼息状態になります。
注:延髄の化学受容器
延髄の呼吸中枢の近くにはCO₂の増加に反応します領域(中枢性化学感受領野)があります。中枢性化学感受領野は呼吸中枢を介して呼吸を促進させます。