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筋三角
- 2021/10/12
<運動器系・頭頸部>
2.頭頸部の体表及び局所解剖
(2)頸部
①前頸三角
ハ.筋三角(喉頭気管部)
肩甲舌骨筋より下方の筋三角では、喉頭と気管の前面を舌骨下筋の筋腹が覆います。左右を合わせて喉頭気管部と呼ぶこともあります。喉頭隆起の両側と下方の板状に広がる甲状軟骨と、その下方に狭い溝を介して続く輪状軟骨を触察できます。さらに下方には気管が明瞭に触れます。
甲状腺の本体(右葉、左様)は、甲状軟骨の下半から気管の始部の外側面に密着し、上下5cm最大幅3cmに達します。上に凸の半円錐状の臓器でありますが、通常は柔らかく触診が難しいです。
喉頭下端の横の深部に第6頸椎の横突起前結節、即ち頸動脈結節を触れることができます。