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低圧環境
- 2021/10/19
<呼吸>
5.呼吸運動の調節
(3)大脳による呼吸の調節
②特殊環境の呼吸への影響
登山などで高所に上りますと、高度が上昇するにつれて気圧が下がり、空気中のO₂(酸素)分圧が低下します。例えば、高度5,000mで気圧は約400mmHg、空気中のO₂分圧は約80mmHgになります。特に登山中は筋運動が激しいので酸素欠乏に陥りやすいです。この場合、呼吸困難、めまい、吐き気、頭痛などの症状が現れます(高山病)。高地に長く居住する場合には、肺胞換気量、心拍出量、赤血球数が増加して、組織への酸素供給不足が補われます。