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分泌調節
- 2021/11/01
<消化と吸収>
2.口腔内の消化
(3)唾液
②分泌調節
唾液の分泌は、自律神経によって調節されます。副交感神経は舌咽神経を介して耳下腺に、顔面神経を介して顎下線と舌下腺に分布します。交感神経(頸部交感神経)は3つの唾液腺に分布します。副交感神経及び交感神経はともに唾液分泌を促進します。主要な分泌神経は副交感神経で、副交感神経活動の亢進により大量の漿液性唾液が分泌されます。唾液分泌中枢は延髄に存在します。
食塊によって口腔粘膜、舌、咽頭粘膜が刺激されますと、その情報は感覚性神経を通って延髄の唾液分泌中枢に伝えられ、自律神経を働かせて反射性に唾液分泌を促します(無条件反射)。唾液の反射性分泌は、本来唾液分泌を起こさない感覚性刺激、例えば目や耳からの感覚性刺激によつても、食塊刺激と組み合わせて条件づけられて起こり得ます(条件反射)。