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動眼神経(運動性・副交感性)
- 2021/11/14
<運動器系・頭頸部>
4.頭頸部の末梢神経
(1)脳神経
③動眼神経(運動性・副交感性)
中脳の被蓋にあります動眼神経核と動眼神経副核から始まり、中脳の前面に出ます。海綿静脈洞を通過したのち、上眼窩裂を通って眼窩に入り分枝します。
イ.運動神経
上直筋、内側直筋、下直筋、下斜筋の眼球を動かす筋と、上眼瞼を引き挙げる上眼瞼挙筋への筋枝となります。
ロ.副交感神経
動眼神経副核からの節前線維は動眼神経から分かれ、視神経のすぐ外側にある毛様体神経節に入ります。ここでニューロンを交代し、節後線維は眼球の後面から進入したのち前方へ向かい、瞳孔括約筋と毛様体筋に至ります。これらの筋の収縮により、瞳孔を縮小し、水晶体の厚みを増して近くの像に焦点を合わせます。
注:動眼神経はトルコ鞍の横の海綿静脈洞を通るため、この付近の腫瘍や内頸動脈の動脈瘤などに圧迫されて動眼神経麻酔が起こり、眼瞼下垂、斜視、複視、、瞳孔散大、、調節不全などの症状が現れます。