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内耳神経
- 2021/12/05
<運動器系・頭頸部>
4.頭頸部の末梢神経
(1)脳神経
➇内耳神経(感覚性)
橋と延髄の境界から出て内耳道に入る太い神経で、内耳道の奥で2本に分かれます。側頭骨内にある平衡覚器からの前庭神経と聴覚器からの蝸牛神経からなります。
前庭神経は平衡斑と半規管膨大部に分布し、感覚細胞(有毛細胞)の興奮を延髄の前庭神経核に伝えます。前庭神経の細胞体は骨内にあります前庭神経節に位置します。前庭神経核は大きく4つの亜核からなりますが、小脳との関係が強く小脳へ情報を送ります。前庭脊髄路を作るニューロンは前庭反射に関わります。
蝸牛神経は蝸牛内のラセン器(コルチ器)に分布し、有毛細胞の興奮を延髄の蝸牛神経核に伝えます。蝸牛神経の細胞体は蝸牛の内側にあります小さなラセン神経節にあります。