- トップページ
- >
- 舌咽神経
舌咽神経
- 2021/12/06
<運動器系・頭頸部>
4.頭頸部の末梢神経
(1)脳神経
⑨舌咽神経(感覚性・運動性・副交感性)
延髄の上端近くから出ます舌咽神経は頸静脈孔を出ます。鼓室や咽頭及び頸動脈洞への枝を出したのち茎突咽頭筋の下を回り、舌へ入ります。咽頭への枝は迷走神経の咽頭枝と共に咽頭神経叢を作ります。
イ.感覚神経
感覚神経の細胞体は頸静脈孔付近の上・下神経節にあり、その線維は咽頭と舌の後方1/3に分布して、味覚と粘膜の感覚を伝えます。また、頸動脈洞と頸動脈小体への枝は血中のCO₂濃度(二酸化炭素濃度)と血圧の情報を中枢へ送ります。これらの感覚線維は延髄内の孤束核と三叉神経脊髄路核へ入ります。
ロ.運動神経
延髄の疑核から始まり、茎突咽頭筋を支配します。
ハ.副交感神経
延髄の下唾液核から始まり、鼓室への枝を経由し耳神経節に達します。節後線維は耳介側頭神経を経由して耳下腺に分布します。耳神経節は卵円孔の直下で下顎神経の根元についています。