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胆汁の成分・作用
- 2021/12/11
<消化と吸収>
4.小腸内の消化と吸収
(3)胆汁の分泌
①胆汁の成分・作用
胆汁は黄褐色の液体であり、肝臓から1日に約500ml分泌されます。
胆汁は
a.胆汁酸 b.胆汁色素(ビリルビン)を含みます。
消化酵素を含みませんが、表面活用作用を持ち脂肪の消化・吸収に重要な役割を果たします。
イ.胆汁酸
脂肪を乳化して消化酵素の働きを助けます。さらに脂肪の分解産物に作用して、小腸から吸収されやすい形にします。腸内に分泌された胆汁酸の90~95%は小腸で再吸収され、腸肝循環を繰り返しています。
ロ.胆汁色素(ビリルビン)
老廃赤血球のヘモグロビンに由来します。黄色い色素で、大部分は糞便中に排泄されます。
注:胆石
胆汁は胆汁酸、胆汁色素(ビリルビン)のほかにもコレステロールを含みます。コレステロール、ビリルビンなどが胆嚢や胆管内で石状に固まって胆石を生じることがあります。激しい痛み(胆石疝痛)や黄疸が起こります。