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腸液の成分・作用
- 2021/12/15
<消化と吸収>
4.小腸内の消化と吸収
(4)腸液の分泌
①腸液の成分・作用
腸液は弱アルカリ性(pH7~8.5)の液で、1日の分泌量は1.5~3リットルです。腸液は粘液、電解質などを含みます。ブルンネル腺より分泌される腸液は粘液とNaHCO₃を多く含みます。酸性糜粥を中和する働きを持ちます。各種の酵素は小腸上皮細胞の刷子縁膜に存在し、ここで消化作用を行い、膵液の消化作用を補って消化を完成させる働きを持ちます。
・アミノぺプチターゼ:ペプチドをアミノ酸に分解します。
・マルターゼ:マルトースをグルコースに分解します。
・スクラーゼ:スクロース(ショ糖)をグルコースとフルクトース(果糖)に分解します。
・ラクターゼ:ラクトース(乳糖)をグルコースとガラクトースに分解します。
・リパーゼ:脂肪を脂肪酸とモノグリセリドに分解します。
・ヌクレアーゼ:核酸を分解します。
・エンテロキナーゼ:膵液中のトリプシノゲンを活性化してトリプシンにします。