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大腸運動
- 2021/12/26
<消化と吸収>
5.大腸内の消化と吸収
(1)大腸運動
大腸は、分節運動、蠕動運動を行うほか、逆蠕動も行います。分節運動は主に横行結腸で行われ、腸内容を攪拌し、吸収を促します。蠕動運動はゆっくりとした速度で内容物を輸送します。これらの運動は概して弱く、内容物は停滞しがちです。逆蠕動は盲腸から上行結腸にかけて起こります(その間に水分吸収と細菌による内容物の分解が起こります)。
この他に、輸送を一気に行う運動が1日数回起こります。これは大蠕動と呼ばれ、横行結腸からS状結腸にかけて広範囲の平滑筋が同時に収縮して、内容物を一気に直腸へ運びます。大蠕動はしばしば摂食後数分以内に起こりますが、これは、胃の充満によって起こる胃-大腸反射によるものです。