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物質代謝
- 2022/01/29
<消化と吸収>
8.肝臓の働き
(1)物質代謝
肝臓は栄養素を取り込んで、身体に必要な物質に再合成したり、物質を分解したりするなど、重要な役割を持ち、人体の化学工場に例えられます。
①糖代謝‥小腸で吸収された血液中のグルコースは門脈を通って肝臓に入り、大部分はグリコーゲンに合成されて肝臓内に貯蔵されます。血液中のグルコース(血糖)が低下しますと、グリコーゲンはグルコースに分解されて、血液中に出ていきます。
②タンパク質代謝‥吸収されたアミノ酸から、各種タンパク質が合成されます。例えば、血漿タンパクのアルブミンやフィブリノゲンは肝細胞で作られます。あるアミノ酸から別のアミノ酸が作られます。不要のアミノ酸が分解されて生じた有毒なアンモニアを尿素に転換し、無毒化します。
③脂質代謝‥脂肪を合成したり分解したりします。コレステロールを生成します。
④ビタミン、無機質の代謝‥各種ビタミンや無機質(鉄など)を貯蔵したり、必要に応じて放出します。
⑤ホルモンの代謝‥ホルモンの前駆物質の生成、変換、ホルモンの不活性化を行います。