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舌の異常①
- 2022/04/12
<局所の診察>
6.口腔
(4)舌の異常
健常者の舌は、赤みを帯び、適当に湿潤しています。
脱水状態では、舌は乾燥しています。舌の表面が、白色、褐色、黒色の層で覆われていることがあり、これを舌苔と言います。脱水状態、消化器疾患、熱性疾患などで見られます。抗生物質を長期服用していますと、真菌が感染し、舌の表面が褐色、黒色、白色などになります。
悪性貧血や胃全摘後などでビタミンB12が欠乏した巨赤芽球性貧血では、舌の糸状乳頭が委縮し、舌の表面が平坦になり、灼熱感があります。炎症によって発悪し、潰瘍を伴ったりします。このような舌炎をハンター舌炎と呼びます。治療はビタミンB12を投与します。