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口腔粘膜の異常
- 2022/04/15
<局所の診察>
6.口腔
(5)口腔粘膜の異常
口を大きく開かせ、舌圧子で舌を押え、口蓋、頬粘膜、口腔底などを診察します。場合によっては、ディスポ―ザブル手袋を装着した手指で触診します。
口蓋の先天性奇形として、口蓋裂があります。
口蓋粘膜は、貧血、黄疸、色素沈着などを観察します。歯その他の刺激により口内炎が生じていることがあります。粘膜が発赤し、びらん、浮腫、白苔などが見られます。アフタという特有の粘膜疹もしばしば見られます。直径数mm~1cmの小水疱が破れて浅い潰瘍を作り、周囲が発赤してきます。疼痛が強いです。
白板症(白斑症)は、歯による慢性的刺激などによって上皮が増殖し、硬い、白色不透明の斑面が形成された状態です。
この他、麻疹(コブリック斑)、風疹など感染症、梅毒、薬物中毒などで発疹を生じることがあります。また、出血性素因のある場合、出血斑が見られます。