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蒸発
- 2022/07/15
<体温>
2.体熱の産生と放散の仕組み
(2)熱放散(放熱)
③蒸発
水分が体表面から蒸発する際に、気化熱が体熱から奪われます。体表面からの蒸発は不感蒸散と発汗によって行われます。不感蒸散とは、常時起こっている身体からの水分の蒸発現象で、一般に意識にのぼらないものを指します。不感蒸散は1日当たり、皮膚から500~700ml、肺から150~450mlあり、合計約1リットルに及びます。発汗は汗腺からの分泌現象で、汗の蒸発により放熱を起こします。発汗による放熱は、外気温が30℃を越えますと急激に増大し始めます。35℃以上になりますと放射と伝導・対流による放熱はもはや起こりません。もっぱら発汗による蒸発により放熱が行われて体温の上昇を防ぎます。