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ブルンベルグ徴候
- 2022/07/24
<局所の診察>
12.腹部
(6)ブルンベルグ徴候
触診する時、手で圧迫した時よりも、急に手を離した瞬間に強い疼痛を訴えることがあります。「反動痛(反跳痛)」と言い、炎症が壁側腹膜に波及していることを示す重要な腹膜刺激徴候です。これをブルンベルグ徴候と言い、腹膜炎の診断に重要な所見です。
反動痛は、圧迫していた手指を離した瞬間に腹壁腹膜が牽引され、それが刺激となって疼痛を生じます。炎症が広く及んでいますと病変部から離れた部位でも反動痛を認めますが、病変の広がりが小さい時には病変部のみで認められます。このため、急性虫垂炎ではマックバーネ圧痛点で反動痛を認めますので診断的価値が高いです。