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温度受容器と体温調節中枢
- 2022/07/29
<体温>
3.体温調節の仕組み
(1)体温の調節
①温度受容器と体温調節中枢
体熱の産生と放熱の平衡を保つ中枢は体温調節中枢と呼ばれ、視床下部にあります。外気温の変化は皮膚の温度受容器で感受されます。また、視床下部には核心温度の変化(即ち血液の温度変化)を感受する温度受容ニューロンが存在します。体温調節中枢はこれらの温度受容器からの情報を受け取って、自律神経系、内分泌系、体性神経系を介して、体温の変化を防ぐ全身的反応を起こします。
注:体温調節中枢
前視床下部を放熱に関与する温熱中枢、後視床下部を産熱に関与する寒冷中枢と言い、温熱中枢と寒冷中枢を併せて体温調節中枢とする考え方ありましたが、現在ではむしろ前視床下部、視索前野が体温調節に中心的な役割を果たすと考えられています。