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外気温上昇時
- 2022/08/04
<体温>
3.体温調節の仕組み
(1)体温の調節
②体温調節反応
ハ.外気温上昇時
外気温が上昇しますと、発汗と皮膚血管の拡張が起こり、放熱が盛んになって体温の上昇が防がれます。高温環境では、発汗(温熱性発汗)による水分の排泄が盛んになりますが、下垂体後葉からのバゾプレッシン(抗利尿ホルモン:ADH)分泌が増加して、腎臓からの水分排泄が抑制され、排尿による水分喪失が少なくなります。高温環境下では、その他にも、熱産生を減少させるために、食欲不振になったり運動量が減少したりする傾向があります。外気温がさらに高まり生理的調節の限界を越えますと、高体温となり、生命は危険にさらされます。体温(直腸温)が43℃を越えますとタンパク質の変性が起こり、やがて死に至ります。