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発熱
- 2022/08/08
<体温>
3.体温調節の仕組み
(2)体温調節の障害
発熱は何らかの病的な原因で、セットポイントが正常よりも高いレベルにずれることによって起こります。発熱を起こす物質を発熱物質と言います。発熱物質には、細菌、ウイルスなどの外因性発熱物質と、外因性発熱物質が刺激となつて生体内で産生される内因性発熱物質(インターロイキン、インターフェロンなど)とがあります。発熱物質は、外気温に関係なく視床下部体温調節中枢に作用して、産熱機能を高め、放熱機能を抑制します。このため、発熱時には悪寒(寒感)を伴ったり、震え、皮膚血管の収縮などが起こります。発熱の原因が取り除かれますと、亢進した産熱機能は元に戻り、放熱機能が高まります。通常、発汗が起こり、体温は元に戻ります(解熱)。アスピリンなどは、上昇しているセットポイントを正常に戻す作用があるため、解熱剤として用いられています。