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体液のpHの調節
- 2022/10/05
<排泄>
3.腎臓による体液の調節
(1)体液のpHの調節
健常人の血液のpHは7.40±0.05の狭い範囲に保たれるのに対し、尿のpHは身体の状態に応じてpH4.5~8.0の範囲で変化します。体液のpH調節には腎臓が重要な役割を果たしています。多くの栄養素が代謝分解されて酸性物質を生じるため、体液は酸性に傾きやすいです。腎臓は体液中の過剰なH⁺を尿中に排泄し、H⁺の緩衝に重要な重炭酸イオン(HCO₃⁻)を再吸収することにより、体液のpHを調節します。この調節は時間ないし日単位でゆっくりと作動します。