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H⁺の分泌とHCO₃⁻の再吸収
- 2022/10/07
<排泄>
3.腎臓による体液の調節
(1)体液のpHの調節
①H⁺の分泌とHCO₃⁻の再吸収
濾液中のHCO₃ーは、尿細管細胞から分泌されたH⁺と反応し、CO₂とH₂Oを生じます。CO₂は尿細管細胞内に入り、細胞内でHCO₃⁻とH⁺を生じます。このH⁺が濾液中に分泌され、一方、HCO₃⁻は血液中に戻ります。濾液中へのH⁺の分泌は、最大で尿細管内のpHが4.5になるまで起こり得ます。濾液中に分泌されたH⁺は、濾液中のHCO₃⁻、HPO₄²⁻(リン酸水素イオン)やNH₃(アンモニア)と反応して中和されます。このため尿のpHは容易に酸性の限界に達せず、多量のH⁺が排泄され得ます。