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細胞外液浸透圧の調節
- 2022/10/09
<排泄>
3.腎臓による体液の調節
(2)細胞外液浸透圧の調節
生体には、細胞外液の浸透圧を一定に保つ機構が存在します。例えば、多量の汗などによって血液の水分が減って浸透圧が高まりますと、視床下部にあります浸透圧受容器が刺激され、下垂体後葉からバゾプレッシン(抗利尿ホルモン)が分泌されます。バゾプレッシンは腎臓の集合管に作用して、水の再吸収を高めて尿量を減少させます。同時に渇きの感覚も起こり水分摂取量が増します。その結果、細胞外液量が増加し、浸透圧を下げて元に戻す方向に働きます。逆に、多量の飲水などによって体液の浸透圧が低下しますと、バゾプレッシン分泌が減少して水の再吸収が減少し、その結果、尿量は増加し(水利尿)、細胞外液量が減少して、浸透圧は上昇して元に戻ります。