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細胞外液量の調節
- 2022/10/11
<排泄>
3.腎臓による体液の調節
(3)細胞外液量の調節
出血や激しい下痢などによって細胞外液量が減少しますと、以下の機構が作動して水分減少を補う方向に働きます。
①右心房にあります心肺部圧受容器(低圧受容器)で感受され、その情報が視床下部に伝えられます。その結果、バゾプレッシン(抗利尿ホルモン)の分泌が増加し、尿量が減少して水の損失が抑えられます。
②腎臓の輸入細動脈の血管壁にあります糸球体近接細胞で感受し、ここからレニンが分泌されます。その結果、レニン・アンジオテンシン系が作動して副腎皮質からアルドステロンの分泌が亢進します。アルドステロンは腎臓の主に集合管に作用して尿中へのNa⁺と水の排泄を減らします。