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触覚・圧覚
- 2022/11/17
<神経系の診察>
1.感覚検査法
(3)表在性感覚検査
①触覚・圧覚
触覚は、皮膚が一時的に機械的に変形して生じる触られた感覚を言います。圧覚は、皮膚が持続的に機械的な変形をして生ずる押された感覚を言います。ただし、両者の区別は難しく、検査では触覚の検査を行います。触覚の検査では、脱脂綿、柔らかな毛筆の先、紙片などを用いて皮膚を圧迫しないように軽く触れ、それが分からない時には少しなでるようにします。なでる時は、四肢では長軸方向に、胸部では肋骨と平行に、常に同じ長さをこするようにします。触れられた感覚を答えていただきます。触覚の程度により、触覚鈍麻、触覚脱失、触覚過敏を判定します。触れた時、触れる刺激とは異なって、痛いとか冷たいなどと違って感じるのを錯感覚と言います。なお、刺激をしていないのに、しびれ感やびりびり感、冷たいなどと、自発的に生じる異常な感じを異常感覚と言います。