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脊髄の障害①
- 2022/12/11
<神経系の診察>
1.感覚検査法
(7)病変部位別の感覚障害
③脊髄の障害
外傷や脊髄炎などで脊髄がある高さで完全に障害されますと、その脊髄節より下位は全感覚が脱失します。痙性運動麻痺も伴います。この状態を脊髄横断症候群と言います。脊髄空洞症、腫瘍、出血、外傷などで脊髄中心管周辺の灰白質が障害されますと、交差性感覚線維が障害されるため、その脊髄節の痛覚・温度覚は消失します。しかし、触覚・深部感覚は保たれます。これは、感覚線維の伝導路の相違によって生ずる現象で、感覚解離と呼ばれます。
この続きは、次回掲載します。