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下垂体の機能異常
- 2022/12/16
<内分泌>
2.各内分泌腺の働き
(1)視床下部・下垂体の構造とホルモン
④下垂体の機能異常
イ.下垂体機能低下
下垂体のある種の腫瘍や血管障害によって下垂体ホルモンの分泌が低下しますと、次のような異常が起こります。
a.内分泌腺の萎縮
甲状腺、性腺、副腎皮質の萎縮が起こります。このために寒冷に対する抵抗力の低下、第二次性徴の消失、血糖値の低下などの症状が現れます。
b.成長の停止
成長期に成長ホルモンの分泌低下が起こりますと、成長が停止し低身長症(小人症)となります。
c.尿崩症
後葉の機能が低下しますと、パゾブレツシン分泌が減少し、口喝、多尿、多飲などの症状を伴う尿崩症が起こります。
ロ.下垂体機能亢進
成長ホルモンの分泌亢進が、成長期に起こりますと巨人症になり、成人で起こりますと末端肥大症になります。