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反射検査(意義)②
- 2022/12/19
<神経系の診察>
2.反射検査
反射は、刺激を与える部位により、表在性反射(粘膜反射、皮膚反射)、深部反射(腱反射)、自律神経反射に分類されます。刺激受容器から効果器官に至る反射弓のいずれかの部位で中断が起きますと、反射が消失します。反射の異常から反射弓のどこで障害されているのか病変部位が診断できます。一方、錐体路は随意運動を司どっていますが、一般に腱反射に対して抑制的に作用します。そこで、錐体路が障害された場合には、腱反射が亢進し、また種々の病的反射が出現します。他方、腹壁反射は消失します。反射検査は、神経系疾患における病変の局在診断や病因診断を始め、糖尿病・甲状腺機能異常などの代謝性疾患を含む諸疾患の診察に極めて重要です。