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腹壁反射
- 2022/12/29
<神経系の診察>
2.反射検査
(3)表在性反射
②皮膚反射
イ.腹壁反射
腹壁をハンマーの柄、先端を潰した針、ピン、小歯車などで、素早くこすりますと、腹壁筋肉が収縮して臍が移動する反射を言います。外側から中央に向かって水平にこすります。臍を中心にして、上、中、下部に分けて検査しますと、それぞれ胸椎6~9、胸椎9~11、胸椎11~腰椎1の脊髄反射弓を反映します。肥満者、高齢者、経産婦などで腹壁の弛緩している人などでは腹壁反射は出にくいです。このため、左右両側で比較します。一側のみで腹壁反射が減弱若しくは消失している時は、反射弓のいずれかの部位の障害(脊髄癆・多発性神経炎などによります)か、錐体路の障害が考えられます。