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分泌異常
- 2022/12/30
<内分泌>
2.各内分泌腺の働き
(2)甲状腺
①甲状腺ホルモン(サイロキシン(T₄)とトリヨードサイロニン(T₃))
ハ.分泌異常
甲状腺機能が異常に亢進する疾患としましては、バセドウ病(グレーブス病)が代表的で、甲状腺腫、基礎代謝増加、心悸亢進、眼球突出、手指の震えなどを生じます。一方、甲状腺機能低下症は、橋本病(慢性甲状腺炎)によるものが最も多いです。橋本病は、特に日本人の成人女性に多く、高齢者では認知症、うつ病などと誤診されていることもあります。寒さに敏感、易疲労感、言葉のもつれ、無気力、思考力や記憶力の低下のほか、乾燥して冷たい皮膚、圧痕を残さない浮腫(粘液水腫)などの症状が特徴です、また、先天性の要因や、ヨード欠乏地域に住んでいるために、出生時から甲状腺機能の低下を生じますと、成長や知能の発達が阻害されるクレチン病となります。