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深部反射
- 2023/01/06
<神経系の診察>
2.反射検査
(4)深部反射
深部反射は、反射弓のいずれかの部位が障害を受けますと、減弱あるいは消失します。例えば、末梢神経障害(多発性神経炎など)、脊髄の前角の障害(灰白髄炎など)、脊髄後索の障害(脊髄癆など)などで、それぞれの反射弓に対応する反射が減弱ないし消失します。一方、深部反射は上位ニューロン(大脳皮質運動領及び錐体路)によって抑制されています。このため、脳血管障害などで上位ニューロンが障害されますと、深部反射が亢進します。亢進が著明になりますと、連続的に反復運動を来すことがあります。これを間代(クローヌス)と言います。