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把握反射
- 2023/03/09
<神経系の診察>
2.反射検査
(7)原始反射
③把握反射
把握反射は正常の新生児期に、一過性に出現する原始反射です。手掌に指を当てますと、それを握ろうとする反射です。また、足底の母趾球を圧迫しますと、全足趾が屈曲する反射もあります。手掌に指を当てますと、それを握ろうとする反射は、生後4か月頃に物を握る時期に消失しますが、それよりも早くなるのは、脳障害、上部脊髄障害などが疑われ、それ以降にも続くのは脳障害が考えられます。一方、足底の母趾球を圧迫しますと、全足趾が屈曲しますのは、生後9か月頃に立ち上がる時期に消失しますが、それ以前に消失するのは下部脊髄障害が疑われます。