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ロンベルグ徴候
- 2023/07/21
<運動機能検査>
5.起立と歩行
(5)ロンベルグ徴候
ロンベルグ徴候は、両足の爪先を揃えて立たせて閉眼させますと、開眼時に比べて著しく不安定になるのを陽性とします。ロンベルグ徴候は位置覚の障害(脊髄後索障害)で見られることが多いです。両足を揃えて立たせますと、小脳性失調症では動揺が著明で、病巣側へ倒れやすいです。一方、脊髄性失調症では、開眼時の動揺は少ないですが、閉眼しますと著明に動揺し(これをロンベルグ徴候陽性と言います)、倒れる方向は一定しません。前庭機能障害時にも閉眼時に動揺し、視覚で代償されることがあります。