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尿検査の概要
- 2023/10/15
<臨床検査法>
1.一般検査
(1)尿検査の概要
腎臓は尿を生成して、尿素、クレアチニンなどの老廃物を排泄し、また、生体内の水電解質の量、組成を一定に保つ役割を担っています。腎疾患では、浮腫、脱水、低ナトリウム血症、低カリウム血症、代謝性アシドーシス、高血圧など、重篤な病態を発生しうります。腎及び尿路系の疾患では、しばしば尿の性状が変化します。このため尿検査は、これらの疾患の診断に重要です。また、糖尿病、多発性骨髄腫などの全身性疾患でも尿所見に異常を認めることがあります。尿検査は、臨床検査のうちでも、最も基本的なものです。