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血清アトランスアミラーゼ:ASТ(GOT)、ALT(GPT)
- 2024/01/20
<臨床検査法>
2.血液生化学検査
(1)血液生化学検査の概要
⑩血清アトランスアミラーゼ:ASТ(GOT)、ALT(GPT)
ASТ(GOT)とALT(GPT)は、アミノ酸とα-ケト酸とのアミノ基転移を触媒する一連の酵素で、肝疾患の診断に重要です。ASТ(GOT)は、肝臓、心筋、骨格筋、腎臓に高い活性値が認められ、血清ASТ値の基準値は13~15IU/lです。ALT(GPT)は大部分は肝臓にあり、その約1/3は腎臓にあり、他の臓器にはほとんど存在しません。血清ALTの基準値は8~48IU/lです。急性肝炎や慢性肝炎、肝硬変、肝がんなどでASТ(GOT)、ALT(GPT)が共に上昇します、心筋梗塞、進行性筋萎縮症などではASТ(GOT)が増加しますが、ALT(GPT)は正常か、軽度の上昇に留まります。