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情動回路①
- 2024/03/08
<神経>
6.中枢神経系
(7)大脳の機能
②大脳辺縁系
イ.情動回路
1937年に米国のぺーベッツ(パベッツ)は、情動障害を示した症例の病理解剖所見から、大脳辺縁葉と視床下部(特に乳頭体)が情動に重要であると考えました。また、じょうどうは意識とも関連することから、大脳皮質の影響は「帯状回」から「海馬体」へ、次いで脳弓を通って視床下部の「乳頭体」へ、さらに視床の「視床前核」へ、そこから再び「帯状回」に戻ると考えました。ぺーベッツ(パベッツ)は大脳と間脳の間に一方向性に働く神経回路の存在を考え、この回路が働くと情動が起こると提案しました。この回路は「ペーペッツ(パベッツ)の情動回路」と呼ばれます。
この続きは、次回掲載します。