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咳・痰(病態生理①)
- 2024/06/27
<おもな症状の診察法>
9.咳・痰
(2)病態生理
咳は、気道を通して肺胞内へ吸入された空気が、咳反射によって急激に胸腔内圧が高められて爆発的に吐出されるもので、特徴的な音声を伴います。咳の受容体は主として喉頭、気管、気管支に分布し、化学的刺激や機械的刺激を受けると迷走神経を介して延髄の咳中枢に情報が伝えられます。刺激が伝えられた咳中枢からは反射経路を経て呼吸筋に情報が伝達され、先ず呼気、次いで有声呼出をします。この折り160~220m/秒もの強い流速に達します。
この続きは、次回掲載します。