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胸痛(病態生理)
- 2024/08/04
<おもな症状の診察法>
12.胸痛
(2)病態生理
胸部の皮膚表面から胸腔内臓器に至るまでの炎症、循環障害、腫瘍などがありますと胸痛を生じます。胸部の皮膚では神経の方向に添った帯状疱疹(帯状ヘルペス)で痛みを感じます。肺末梢部には知覚神経線維はなく、小気管支や肺に限局した病変では胸痛を生じることはありません。病変が横隔膜、縦隔、壁側胸膜に波及すれば胸痛が生じます。狭心症や心筋梗塞など、心筋に虚血性変化が起こりますと胸痛として感じます。解離性大動脈瘤などの動脈疾患でも胸痛を訴えます。