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便秘(病態生理)
- 2024/09/01
<おもな症状の診察法>
14.便秘
(2)病態生理
胃及び小腸で消化・吸収された食物の残渣は、水分の吸収を受けながら、結腸の運動によって直腸へ送られます。この結腸の運動は食後特に朝食後に強く起こり、直腸内の便量が増加して直腸内圧が高まり直腸壁を進展させます。この直腸壁進展刺激は直腸壁に分布します神経抹消から骨盤神経を介して仙髄の排便中枢及び大脳に伝わります。この結果、便意を催し、さらに排便中枢は直腸の強い収縮を起こし、大脳の刺激による腹筋の収縮及び肛門括約筋の弛緩を起こし、排便を起こします。こうした一連の排便反射のいずれかに障害が起きますと便秘になります。