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胃腸系に起こる反射①
- 2024/09/12
<内臓の自律神経性調節>
4.自律神経反射
(2)体性-内臓(自律神経)反射
③各器官における体性-内臓反射
イ.胃腸系に起こる反射
麻酔ラットの腹部とその周辺領域に、ピンセットでつまむ皮膚の侵害性刺激を加えたり、皮膚と筋に鍼刺激を加えますと、胃支配の交感神経の遠心性活動が反射性に高まり、胃運動が強力に抑制されます。胃支配の交感神経は胸髄下部から出力し、腹部の体性感覚神経は胸髄下部に入力しますので、胃運動抑制反射は脊髄分節性反射の性質を示すことが分かります。また、この抑制反射は、急性脊髄動物でも認められますので脊髄反射です。腹部皮膚の侵害性刺激は、この他十二指腸や小腸の運動も脊髄反射性に抑制します。
この続きは、次回掲載します。