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膀胱に起こる反射②
- 2024/09/18
<内臓の自律神経性調節>
4.自律神経反射
(2)体性-内蔵(自律神経)反射
③各器官における体性-内臓反射
ロ.膀胱に起こる反射
膀胱を充満させ内圧を高めますと、骨盤神経に周期的な遠心性活動が出現し、膀胱はこれに対応して周期的に収縮します。この周期的収縮運動は脳幹の排尿中枢を介して出現します。膀胱がこのような状態の時、会陰部皮膚に侵害性刺激を加えますと、反射性に骨盤神経活動を抑制して、膀胱の周期的収縮を抑制します(体性-膀胱抑制反射)。この反射には会陰部刺激が最も有効でありますが、腹部や胸部の刺激も軽度ながら体性-膀胱抑制反射を誘発します。膀胱の排尿収縮には脳幹の排尿中枢の存在が必要ですが、排尿収縮抑制にとって体性感覚刺激の効果的な脊髄分節は骨盤神経の出力する仙髄分節と一致します。このような体性ー膀胱反射は、皮膚の温度刺激、筋刺激、鍼刺激などでも誘発されることが明らかにされています。