- トップページ
- >
- 交感神経-副腎髄質系③
交感神経-副腎髄質系③
- 2024/10/06
<内臓の自律神経性調節>
4.自律神経反射
(2)体性ー内臓(自律神経)反射
③各器官における体性ー内臓反射
へ.内分泌系に起こる反射
a.交感神経―副腎髄質系
脊髄を頸髄上部で切断しますと、胸部下部と腹部の刺激のみが反応を誘発するようになり、しかも侵害性及び非侵害性刺激のいずれによっても副腎交感神経活動が増大してノルアドレナリン(カテコールアミン)分泌が増加します。副腎交感神経は胸髄中部~下部より出力しますので、脊髄動物では脊髄分節機構が関与していると言えます。しかし、脳が存在しますと、この脊髄分節機構は弱化し、上位中枢を介する全身的な反応になることが分かります。また、非侵害性刺激によつて副腎交感神経活動を低下させる機構も上脊髄レベルに存在すると考えられます。