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脊髄後根神経による血管拡張
- 2024/10/12
<内臓の自律神経性調節>
4.自律神経反射
(2)体性-内臓(自律神経)反射
③各器官における体性ー内臓反射
チ.脊髄後根神経による血管拡張
皮膚のある部分の侵害性刺激は無髄の求心性線維を興奮させて、その情報を後根を介して中枢に送る一方、後根に入る手前で分枝している求心性線維を逆行性に興奮させ、その終末からCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)を放出して、皮膚血管を拡張させます(軸索反射)。後根において体性神経求心性線維を逆行性に刺激しますと、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)を介して骨格筋血流や神経血流が増加することも知られています。肩こりの際の肩の筋への鍼治療効果の機序には、軸索反射が関与していると考えられます。